正月三が日に四足を食べるのはダメ?理由と意味は?
お正月の三が日に四足を食べてはいけないとよく耳にします。
その理由はなんでしょう。本当に食べてはいけないのでしょうか?また、食べるとどうなるのかなどをまとめました。
お正月の三が日に四足を食べるのはダメ?
お正月の「三が日」とは元旦(1月1日)、1月2日、1月3日の3日間のことをいいます。
また、四足とは「よつあし」と読み、4本足で歩く動物のことで「豚」「牛」「馬」などになります。
すなわち、元旦から3日までの間に豚や牛を食べてはいけないということになります。では、そう言われる由来はなんでしょう。
食べてはいけない理由
三が日に四本足の動物を避けるべき科学的な根拠はなく、明確な理由もありません。「説」はいくつかあり、主なものは以下になります。
仏教の教え説
正月に四足歩行の動物を食べることを禁止していた仏教の教えから
天武天皇の禁止令説
天武天皇が僧侶の肉食禁止令を出し、神や仏に肉を捧げるのを禁止したことから
主に仏教の影響のようです。
仏教は、基本的には殺生を禁止しているため、昔は肉食が禁止されていた時期もありました。現在では僧侶も普通に肉を食べていますが、修行の時などは食べないということもあります。
お正月は「年神様(としがみさま)」という神様が新年の幸福をもたらすためにやってくるといわれているため、神様へのお供えものという意味のある「おせち」や、自分たちが食べる食事も肉を避けようという考えになったと思われます。
最近ではおせちにも牛肉などが使われていたりしますが、昔からのものは豆や卵、海のものなどの料理で、肉は使われていませんね。
食べたらどうなる?
三が日に四足を食べたからといって、何か悪いことが起きるということは無いでしょう。
基本的には仏教の教えからきていることですので、そういったことは信じていないという場合は、気にする必要はありません。
ただ、3日間だけですので、気になるようなら避けるのもそれ程難しくはないかと思います。肉が食べたい場合は、鶏肉なら食べられますので、そちらを選びましょう。
まとめ
三が日に四足を食べてはいけないというのは、昔の風習の名残と仏教の教えからきているといえます。
あまり神経質にならずに、おいしいものを食べて楽しくお正月を過ごせればよいかと思います。気になる場合は、肉なら「鶏」を食べましょう。