お米の予約炊飯は何時間まで大丈夫？夏なら？夜や朝にセットは？

炊飯器の予約でタイマーをセットしてご飯を炊く人は多いと思います。冬ならば水も冷たいし室温も低いので気になりませんが、夏は暑い中ずっと水に浸した米を放置していて大丈夫かな？と思ったりします。

夏にお米をタイマー予約で炊いても大丈夫なのか？などをまとめました。

お米の予約炊飯は何時間まで大丈夫？

お米の「予約炊飯」とは、といだお米に水を入れて炊飯器にセットし、数時間後に炊けるようにすることです。

夜にセットすれば朝に炊き立てご飯が食べられますし、仕事に出かける前にセットしておけば帰宅後に急いでお米を炊く必要もなく楽ですよね。

夜に研いでセットすればだいたい5～7時間くらいの予約時間ですが、仕事前にセットするとなると12時間などの長時間になる場合もありますよね。ここで心配なのは、夏の暑い室内で長時間放置して水が腐らないか？ということです。

炊飯器の種類によって違いがありますが、おすすめされている予約時間は12時間くらいまで、夏場は8時間くらいまでが多いです。夏に12時間も置くのはやめた方がいいということですね。

長く置かない方がいい理由は？

水に浸したお米を長く置く時に心配なのは雑菌の繁殖ですね。

主な雑菌はだいたい10℃くらいから活動を始め、20℃～40℃で最も増加します。真夏の誰もいない室内の温度は、ちょうど雑菌が好む温度になります。

炊飯器の中の水もそれに近い温度になりますので、特に日中の長時間の放置は避けた方がよいでしょう。

夏の適した予約時間は？

例えば、炊飯器の取扱説明書には次のように書かれています。

13時間以上の予約はしないでください。夏場など水温が高いときは8時間以上の予約はしないでください。（米の浸しすぎによる腐敗を防ぐため）

象印(ZOJIRUSHI) 極め炊き NW-YA10 取扱説明書

夏場など水温が高いとき8時間以上、冬場13時間以上浸さないでください。（お米が発酵し、においの原因）

Panasonic 圧力IHジャー炊飯器 SR-R10A 取扱説明書

お米は炊く前に少し置いて水を吸わせた方がいいといいますが、それでも2時間くらいで水は吸わなくなります。

水温が高くなると腐敗の危険性が高まるため、特に暑さが心配な日は予約時間を4時間～5時間くらいまでにしたいですね。ほとんどの雑菌は60℃以上で死滅するとはいえ、長時間の放置はにおいの原因にもなります。

また、炊飯器のフタなどは毎回洗って清潔にしておくようにしましょう。

12時間以上後に炊きたい場合は？

例えば「夜7時頃帰ってきてすぐにご飯を食べたいので、仕事に行く前の朝6時にセットして出かけたい」という場合はどうでしょう。帰ってきて炊き立てのご飯が食べられるようにするなら、12時間の予約になってしまいます。

ですが、やはり夏にそれは心配ですね。

ではどうしたらいいかというと、よく知られている方法は氷を入れておくということです。氷を適当に入れてメモリまで水を入れるか、分量の氷をあらかじめ作っておいて入れるという方法です。

ですが、はっきり言って面倒ですよね。氷を少し入れたくらいでは水はぬるくなってしまいますし、3合炊くなら入れる分の水の氷を作っておくとか・・・そんなことをする余裕があるなら予約炊飯使わないよ！って思ってしまいます。

そこでおすすめの方法としては、米を放置する時間を短くし、保温時間を長くするということです。炊いてしまえば、炊飯器の保温の温度は60℃以上なので、雑菌の増殖の心配はほぼありません。

例えば、朝6時にセットするなら5時間タイマーにします。すると昼頃に炊けて、帰宅時には保温状態になっています。

「お米は炊きあがったらすぐに混ぜるべし！」と言いますし、実際すぐに混ぜたほうがおいしいとは思いますが、傷む心配をするよりはマシでしょう。

炊き立てを食べることはできませんが、こちらのほうが腐る心配はありません。

保温は何時間まで食べられる？

保温したご飯は何時間まで食べても大丈夫かというと、一般的な炊飯器では、12時間または24時間が推奨されています。炊飯器によっては40時間まで大丈夫というものもあります。まずは自分の炊飯器の機能をチェックしてみましょう。

ただし、味や電気代のことを考えるなら早く食べるのが一番いいでしょう。または、残った分は小分けにして冷凍するとか、冷蔵保存して次の日に食べるとかですね。

炊き込みご飯は傷みやすい

炊き込みご飯は味が付いているから長くもつのでは？と思いがちですが、白米よりも傷みやすいです。夜ご飯に炊いて食べたら、冷凍するか冷蔵庫に入れて次の日までを目安に食べましょう。

まとめ

夏のお米の予約炊飯の時間の目安は4～5時間が良いでしょう。長い時間置くと、室温が高いので腐敗や臭いの原因になります。

保温は機種によって違いがありますが、12～24時間までが目安です。