生食用のタコそのまま食べられる?洗うの?ゆでる必要は?
スーパーなどで「生食用」と書かれたタコ。「生食」って書いてあるからそのまま食べられるんだよね?と思いますが、本当にこのままで大丈夫なの?と不安になりましたので調べてみました。
生食用のタコそのまま食べられる?
スーパーなどで売られているタコで、下の画像の様な表面が赤いタコは、ゆでてあるタコです。
すでに加熱(ボイル)してあるものですので、そのまま食べて大丈夫です。
「生」って書いてあるのにゆでてあるの?と思うかもしれませんが、ここでの「生食」とは調理せずにそのままでも食べられますという意味で、本来の「生」の意味とは違います。
厚生省環境衛生局長から各都道府県知事・各指定都市市長宛通知「生食用魚介類の取扱いの指導について」では、以下の様に記されています。
生食用魚介類とは、一般に摂食者が加熱せず、そのまま摂取することが通常の用途である。魚介類及びその加工品、まぐろ、かつお、いか、たこ、貝及び貝柱等の鮮魚介類のみならず、ゆでいか、むきみ貝、ゆで貝、ゆでかに、生節、生しらす等を含むものである。
出典:生食用魚介類の取扱いの指導について
この文面からも分かる通り、食べる時に加熱しないでそのまま食べられるものについて「生食用」と表示されます。
「ゆでだこ」と書いてあれば納得するのですが、書いてないことがありますよね。
この場合は真タコ(生食用)と書かれています。
これで本当に見た目が生であれば疑問を持たないのかもしれませんが、どうみても生じゃないよね?って感じなので、混乱するのかもしれません。
下に「食塩」や「ミョウバン」、添加物などが書かれていますので、加工されたものなのだなと分かります。本当の生の場合は、添加物の表示はありませんよね。
水洗いはするの?
さっと水洗いしてキッチンペーパーなどで水気を取るという人もいますが、それはやってもやらなくてもよいです。
ちょっと水っぽくなっていたりして気になる場合は洗ってもいいですが、そもそもゆでてあるものなので、洗わなくても特に問題はないです。
そのまま切って酢の物にしたり、醤油をつけて食べたりして大丈夫です。
ゆでる必要は?
ここまで読めばだいたい分かるかと思いますが、ゆでる必要はありません。
さっと湯通しするという人もいますが、基本的にはあまり必要はないでしょう。すでにゆでてあるものですし、ゆで過ぎると旨味が逃げて固くなってしまいます。
例えば、生食用と書かれたイカそうめんを食べる前に、洗うとか湯通ししようとは思わないですよね?刺身用のマグロのかたまりも、食べる前に水気は拭くかもしれませんが、表面の菌が気になるからといって湯通ししたりはしませんね。
タコの生食用も考え方は同じですので、そのまま食べられるものです。
もちろん、生食用のタコに熱を通して食べても問題ありません。タコ焼きに入れたり、タコ飯などにしてもいいですね。
生食用と生のタコの違い
ちなみに、本当の生のタコは下の画像のように、少し透明がかっているのでゆでだことは色が違います。
生のタコはスーパーなどではほとんど出回りませんし、とても高いですので間違えることはないかと思います。
まとめ
一般的なスーパーで売られている表面が赤いタコはゆでてあるものですので、そのまま食べられます。
水気が気になる場合は拭き取るなどしてもよいですが、しなくても問題はありません。パックから出して切って刺身風に醤油をつけて食べたり、酢の物にして食べることができます。